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外国語の散歩道

ブラック・アフリカ

それ以南の広大な地域にはニジェール・コンゴ語族(1436語)(3億人)が広がっています。まずセネガル周辺にウォロフ語(300万人)などセネガル(西大西洋)語派(65語)(2700万人)が分布しています。その最有力のフラニ語(1900万人)はギニアのフタジャロン高原から遥か東のカメルーンまで広がり、フルベ人はかってフラニ帝国を築きました。ギニアを中心としてマリンケ語、バンバラ語、ジュラ語(計900万人)などのマンデ語派(58語)(1400万人)があります。かってガーナ帝国、マリ帝国を築いたのはこの語派に属する人々です。次いでブルキナファソとその南のガーナ北部にはモシ(モレ)語(600万人)などの ボルタ(グル)語派(100語)(1500万人)があります。コートジボワールからナイジェリアにかけてギニア海岸にはクワ語派(6700万人)が分布しています。西クワ諸語(119語)にはクル語、アカン(ファンティ)語(700万人)などがあり、東クワ諸語(61語)にはヨルバ語(2000万人)、イボ (イグボ) 語(1700万人)などナイジェリア南部の諸言語が含まれます。その東のナイジェリア東部から中央アフリカ、ザイール東北部にかけてアダマワ・ウバンギ語派(157語)(730万人)があり、サンゴ語(400万人)やザンデ語(270万人)が有力です。もう一つのグループはバントゥー諸語を含むベヌエ・コンゴ語派(646語)です。そのうち非バントゥー語ではナイジェリア東部のエフィク語(600万人)、ティヴ語(240万人)が有力です。コルドファン語派(31語)(57万人)はスーダン西部のコルドファン高原に分布する小さなグループです。

ギニア海岸の海岸線をアフリカの角まで東に延長した線の南側はバントゥー(489語)(1.6億人)の世界です。その特徴は、名詞を十前後のクラスに分けた名詞クラスで、クラスごとに決まった接頭辞をもち、形容詞や動詞にもその接頭辞を付けるので、頭韻を踏んだ単語がずらりと並びます。西欧語の性の拡張版と見なせます。また、高低アクセントを持つ声調言語であり、語頭に鼻音が多用されますが、これらの特徴はニジェール・コルドファン語族の他の言語にも多かれ少なかれ見られます。そのうちタンザニア海岸部に起源するスワヒリ語(220万人, 4700万人)が最も有力ですが、これはアラビア語を大量に採り入れ、文法を簡素化したもので、声調もなくなっています。古くからアラビア文字を採用していました。他の主な言語には、ザイールのリンガラ語(700万人)、コンゴ語(710万人)、ルバ語(700万人)、ケニアのキクユ語(500万人)、ルアンダとウルンディのルアンダ語(980万人)、ルンディ語(800万人)、ジンバブエのショナ語(800万人)、南アフリカのズールー語(800万人)、コサ語(800万人)などがあります。バントゥー人は千数百年前にカメルーン当たりから南下してきたと考えられており、それ以前の南部アフリカはコイサン語族(35語)(35万人)、つまりホッテントットとブッシュマンの世界でした。西洋人の南アフリカ入植の影響も受けて今ではナミビア、ボツワナのカラハリ砂漠周辺に追いやられています。タンザニアのハジャ語とサンダウェ語も遠い関係があるものと見なされています。コイサン語族の特徴はクリック音と呼ばれる吸気音を使用することで、接触の深かったバントゥー語のズールー語やコサ語にもそれが採り入れられています。

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